タロットの小アルカナペンタクル。
ペンタクルのカードの絵柄には五芒星が刻まれたコインが描かれています。
そのことからも想像できますが、ペンタクルのスートは“地”のエレメント(要素)を象徴しています。
地のエレメント、つまりは現実的な事柄 ーお金・仕事・健康・生活基盤ー に関わるテーマを扱います。
そんなタロットの小アルカナ・ペンタクルについて、1〜10までの基本的な意味を解説します。
それと共に、それぞれの段階を人生の流れや成長と重ね合わせ、エースから10に至るまで、どのような変化をたどっていくかをご紹介していきます。
ペンタクルのエース(Ace of Pentacles)
意味:新しい始まり・チャンス・豊かさの種・物質的な成功の可能性
キーワード:新しい収入源/仕事のオファー/健康回復/豊かさの芽生え
種を手にした瞬間

ペンタクルのエースはこれから始まる試練と繁栄の物語のスタート地点。
つまり、現実的な可能性の始まりを示しています。
これから訪れる物質的な豊かさ(仕事や収入・生活基盤など)の芽吹きを予兆しています。
ペンタクルの2(Two of Pentacles)
意味:バランスを取る・複数の物事を同時にこなす・柔軟性
キーワード:両立/調整/優先順位/変化に対応する
試行錯誤・やりくりの時期

ペンタクルの2の絵柄では、2つのコインを器用に操っている人の姿が描かれています。
この絵柄から想像できるように、ペンタクルの2では、ACEで芽生えたチャンスをどのように発展させるか模索している時期。
まるでジャグリングをしているかのように、複数の事を同時に扱いながら、どちらを優先させるか試行錯誤します。
不安定でありながらも、リズムを取りながら生活を回していく段階です。
ペンタクルの3(Three of Pentacles)
意味:協力・チームワーク・技術を認められる
キーワード:共同作業/スキル向上/評価される/学びと成長
人との協力で形にする

ペンタクルの2の段階では、一人であれこれ試行錯誤している段階でした。
しかし、一人の力では無理のあることや実現できない事も。
ペンタクルの3ではそこから発展し、人と協力することでより大きな成果を築いていく段階へ。
チームワークによる社会性の芽生えや、自分の能力が他者から評価されることも、ここでのテーマの一つとなっています。
ペンタクルの4(Four of Pentacles)
意味:守り・所有欲・安定だが固執も
キーワード:貯蓄/安定/執着/手放せない
守りの姿勢

“4”という数字は安定・基盤を意味します。
ペンタクル以外のどのスートでも『安定・完成の一歩手前』を意味する事が多いのが特徴。
中でもペンタクルの4は”4″という数字の特徴を色濃く示しています。
ペンタクルの2で試行錯誤を重ね、ペンタクルの3の段階では他者との協力の中での成功を得る。
そして、ペンタクルの4では
これまでの経験から得た地位や資産・安定への執着と失うことへの不安が生まれます。
社会的な安定を得ている事を意味しながらも、それらを手放したくないという執着から停滞が生まれる事を示すカードでもあります。
ペンタクルの5(Five of Pentacles)
意味:困難・経済的損失・不安・孤立感
キーワード:貧困意識/喪失/不安感/支えを必要とする
試練と喪失

エースからスタートしたペンタクルの物語が試練を迎える時。
タロットの絵柄からも想像できるように、このカードは経済的困窮・健康的な困難、孤独を意味しています。
前後のカードから意味を読み解いていくと、これまで順調に築いてきた地位や資産ですが、ペンタクルの4でそれらに対する執着が生まれます。
『今、手にあるものを失いたくない』
このような守り・受け身の姿勢は停滞を生み、豊かさへの流れや循環がストップしてしまうことも。
ペンタクルの5では、困難・経済的損失として現実的な困窮状態として現れた事を示しています。
外側の豊かさが揺らぐ時期
しかし、それと同時に
「助けを求める勇気」を持てば支えが得られる
そういったメッセージも併せ持つカードがペンタクルの5なのです。
ペンタクルの6(Six of Pentacles)
意味:与え、受け取るバランス・援助・分け合い
キーワード:寄付/支援/公平さ/恩恵を受ける
公正な分配
ペンタクルの6の絵柄で印象的なのが、与える者と施しを受ける者の存在です。
タロットカードを引いてこのカードが出た時、あなたは自分自身を”与える側”と重ねるか。
それとも”受け取る側”ととるか。
調和・バランス・回復を意味する“6”という数字。
ペンタクルの6では、ペンタクルの5で経験した困窮・孤立から再び回復していく様子を表しています。
ただし、それは一人の力ではなく、人との関わりの中で生まれる調和。
“人から助けられる、もしくは自分が誰かを支える立場になる”
このような状態を意味しています。
ペンタクルの7(Seven of Pentacles)
意味:途中経過の評価・成果を待つ・努力と忍耐
キーワード:見直し/長期的視点/結果待ち/辛抱強さ
成果を見直す

ペンタクルの6からガラリとシーンが変わり、ペンタクルの7ではこれまでの仕事や行動に対する成果の見極めの段階を表しています。
ペンタクルのコインが実る作物の前に佇む一人の男性。
その表情を見ると、何か満足のいかない表情をみて取れます。
ペンタクルの7では、これまで続けてきた仕事や勉強、投資などの活動に対して、一旦立ち止まって評価をしている場面を表しています。
このカードのキーとなるメッセージは、思うような成果が出ていない時に継続できる忍耐力を持てるか。
そして、途中経過を見て改善が必要ならば方向転換をしていく。
メッセージ的には、一見ぱっとしないというか…途中経過の結果待ちの段階を表しています。
ただここで、これまでの成果を見極めて、今の方向性で大丈夫なのか、長期目線で見てもう少し継続できる忍耐力を持てるかで、今後の成果につながるかの重要な通過点でもあります。
ほとんどの人が夢や目標に向かって行動を始めた時に必ず通るターニングポイント。
ここですぐに成果が出ないからといって諦めたり、焦って無茶な行動に出てしまうと得られる成果が手にできないということを示唆しています。
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ペンタクルの8(Eight of Pentacles)
意味:熟練・努力を積み重ねる・学びの実践
キーワード:技術習得/練習/集中作業/継続的な努力
熟練と努力
一般的にペンタクルの8は
- コツコツと積み上げる努力の時期
- 職人のようにスキルを磨き、生活や仕事を安定させていく
このような意味があるカードとして知られています。
しかし、前後のカードと合わせて意味を読み解いていくと、精神的な成長の流れとして、より深い意味に気づきます。
ペンタクルの7で一度立ち止まった者が再び歩き出す瞬間を表しているのがペンタクルの8。
評価・停滞・再考の状態を抜け、自らの意思で再び手を動かす段階とも捉えられます。
ペンタクルの7について振り返ると、
努力が一段落。そして一旦立ち止まり、これまでの成果を振り返る時期を表しているのがペンタクルの7です。
この時期は内的熟考の期間ともいえるでしょう。
ここでのポイントが、思うような結果を得られていない段階に熟考を経て
投げ出すでもなく、焦って無茶な行動に出るでもなく
新たな覚悟を持って淡々とやるという選択をした結果がペンタクルの8へとつながります。
「もう一度コツコツとやってみる」
その覚悟を経て、余計な感情や迷いが消え、作業に取り組む職人の様子がカードには描かれています。
ペンタクルの7と8の段階では結果が出る前の静かな時間。
しかし、その先の成功や豊かさを得るためには必ず通らなければならない道ともいえるでしょう。
ペンタクルの9(Nine of Pentacles)
意味:自立・豊かさの享受・自分の力で得た成功
キーワード:独立/洗練/充実感/物質的成功
自立と豊かさの享受
豊かな庭園の中で鳥を手懐けた優雅な女性の姿が描かれているのがペンタクルの9。
ペンタクルの9のキーワードとしては、
- 個人的な努力による成功
- 豊かさを手に入れる
- 経済的、精神的自立
などが挙げられます。
ペンタクルの8までの流れと共にカードの意味を読み解いていくと、その意味がより深く理解できます。
ペンタクルの7で自分と向き合い、方向性は合っているのか・このまま継続するべきかを自身に問う。
ペンタクルの8ではもう一度地に足をつけて継続することを決意し、さらなる鍛錬に取り組む。
このようなペンタクルの7〜8の内面的な自分との向き合いを経た結果に得られるのが、ペンタクルの9で描かれている豊かさです。
ここで言われていることは、単なる豊かさではありません。
自分の内側との葛藤や技術的な鍛錬の末にたどり着いた個人的な成功や経済的な自立と共に、精神的自立・内面的なゆとりもキーワードとして描かれています。
これまでの努力や葛藤を経た結果、物質的な豊かさと共に精神的な成熟も得られたことを意味しています。
ペンタクルの10(Ten of Pentacles)
意味:家族や伝統・長期的な繁栄・継承
キーワード:家族の絆/財産/世代を超える/豊かさ/安定した基盤
世代を超えた繁栄
個人の成功を超えて、家族や仲間、社会全体に恩恵が広がる。伝統・遺産・世代を超える豊かさの完成。


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